人気ブログランキング | 話題のタグを見る

こんにちは!兵庫県認可の専門学校、神戸動植物環境専門学校(Kap)のブログです!Kapのことを知りたいならこのブログをCHECK!!


by kobekappy
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

クマノミを育てるために・・・

神戸動植物環境専門学校

最近、晴れの日に校外実習に行く機会が多かったりプライベートで釣りに行ったりして、腕と顔だけ黒くなってきているコマツです。

いろいろお伝えしたいことがあるのですが、なかなかアップできておりませんm(__)m
これからどんどん書いていこうと思っております


さて、本校では、水族館ゼミの魚類飼育の精鋭部隊ともいえるチームクマノミを結成して、ハマクマノミを中心にふ化から育てております。もちろん学生は有志で集まっております。

ここのところ、連続で「産卵」と「ふ化」が行われており、以前はコマツが中心に行っていましたが、最近はチームクマノミのリーダーを中心に育成を行っております。

クマノミの仲間は、昼行性ですので昼に産卵が行われます。種類と飼育温度によって「ふ化」までの日数のデータがあるため、「ふ化日」の予想ができます。

「ふ化」した子供は正の走光性(光に集まる習性)があり、必ず夜間「ふ化」します。しかしながら翌日までそのままだと、親が明るくなって起きてきたら、餌と間違えて食べてしまうことがあります。
そのため、ふ化予定日が近づくと学生は、夜(といっても19時頃)に集合し、「ふ化」した子供を取り上げて別の水槽で育てます。


さて、今回はその取り上げの様子の一部を紹介したいと思います。


まず、「ふ化」前には夜間のみ循環を止めて「ふ化」した子供が吸われないようにします。

今回は予定通り「ふ化」したため、端にライトを当てて子供を寄せて、スポイトで回収します。

クマノミを育てるために・・・_c0182661_15361016.jpg


黄色いのがライトです。明るすぎるのでビニールテープで明るさを調整し、両手にスポイトと回収した子供を一時置いておくためのカップを持っております。


その後、別に用意した真黒な丸い水槽に集めます。
一時的に入れたカップの子供を刺激を与えないようにゆっくりと入れていきます。

クマノミを育てるために・・・_c0182661_15375944.jpg



黒いのは子供の衝突を防ぐためで、丸いのは角に集まって衝突しないように泳ぎやすいようにするためです。増養殖の現場での稚仔魚の育成ではほとんどこのような水槽を使用します。

チーム一丸となり、回収しております。
ゆっくり丁寧に・・・

クマノミを育てるために・・・_c0182661_15413986.jpg


現在も先週ふ化した子供を育てており、知識と実力がついてきて、生残率が上がってきております。

子供の育成用水槽の全様はこんな感じです↓

クマノミを育てるために・・・_c0182661_15445877.jpg


温度調節を行いやすいように、大きな水槽の中に丸い水槽を入れております。直接調節すると、微妙な変化が起こり、子供に影響があるためです。

まだ、みなさんにお見せできるほどではありませんが、本校の受付前に小さい水槽を設置して、展示できるように頑張っておりますのでチームクマノミの応援をよろしくお願いします。
by kobekappy | 2009-06-23 15:55 | 熱帯魚と海水魚